極楽浄土の仏教世界を現世に再現した新羅仏教の一大中心地!?

曹渓宗の仏教寺院で創建は新羅時代の528年。新羅は仏教を国教としており、仏教世界を現世で体現できる場所との役割がありました。入口から門をくぐり抜けるごとに煩悩を清め、仏の世界へと足を踏み入れる形になっています。泛影楼の両脇にある階段は、俗世と仏国土を結ぶ橋であり、その奥には彼岸世界、華厳世界が広がっている。境内には多宝塔、釈迦塔と言った新羅時代の石塔や高麗時代に建てられた舎利塔が残されており、貴重な文化財を間近で拝観できます。

【アクセス】慶州駅から10・11番バスで30分
【住所】慶州市新硯洞15-1
【電話番号】054-746-9913(料金 W4000)
【営業時間】7時〜18時(休みなし)

観光アドバイス

おすすめ見学ルート

境内の見所を全て回ると1時間30分は必要。時間がない場合は安養門・紫霞門を見た後、多宝塔、釈迦塔を見学し、極楽殿の阿弥陀如来像にお参りするルートがおすすめです。余裕があれば毘盧殿にも足を延ばしてみよう。

健脚派は徒歩で石窟庵へ

仏国寺から石窟庵へはシャトルバスが利用できるが、徒歩でも往復可能。仏国寺の入口脇を少し上がると「石窟庵人道入口」と言う碑がある。3.2km、約1時間の道のりはちょっとしたプチ登山。下りだけでも挑戦してみてはどうでしょうか。

仏国寺略年表

528年頃=仏教伝来とともに建立開始

751年頃=約60もの建築物を有する大規模寺院に

1420年頃=朝鮮王朝・世宗の廃仏政策により破壊

1593年頃=文禄・慶長の役で焼失

1973年=復元開始

1995年=世界遺産登録

仏教世界を地上に再現

仏国寺は名前の通り、仏教世界を再現した寺院。青雲橋、白雲橋、蓬華橋、七宝橋は俗世と仏国土を結ぶ橋であり、その奥には釈迦如来の彼岸世界、阿弥陀仏の極楽世界、毘盧遮那仏の蓬華蔵世界が広がっている。

蓬華橋・七宝橋

安養門へ至る階段。下の10段が蓬華橋、上の8段が七宝橋と呼ばれる。仏教世界へ抜ける橋の役割を持っております。

青雲橋・白雲橋

紫霞門を抜けて大雄殿に上がる階段。上の18段が白雲橋、下の16段が青雲橋と呼ばれる。保存の為現在は昇降不可。

大雄殿

仏国寺の本堂に当たり釈迦牟尼仏像を安置している。大雄殿の前には国宝である多宝塔、釈迦塔が屹立する。内部は写真撮影不可なので要注意。

泛影楼

安養門と紫霞門を繋ぐ中心的位置にある楼閣。かつては、鐘閣であり現在は法鼓が安置されている。

新羅時代の見事な造形美

大雄殿の前には2基の石塔がそびえ立っている。両者のデザインは対照的で、釈迦塔が新羅時代の代表的な石塔であるのに対し、多宝塔は華麗で斬新なスタイルをしています。それぞれを見比べてみるのも面白い。

釈迦塔

国宝第21号に指定される石塔。同型の屋根が連なる新羅時代の特徴的な姿を見せる。内部に宝物が納められていた。

多宝塔

国宝第20号に指定される石塔。隣の釈迦塔に比べ華美な作りをしています。2009年に補修工事を行い、綺麗になりました。

毘盧殿

国宝第26号に指定される金銅毘盧遮那仏座像(華厳宗の本尊)を安置。統一新羅時代、8〜9世紀頃の作と推定されます。

韓国仏教建築の基礎知識

韓国寺院の伽藍配置はほぼ共通しており、入口近くの一柱門で煩悩を清め、天王門が雑鬼を祓い、その奥に仏国土が広がる。大雄殿には本尊仏が置かれ、そこが寺院の中核となっております。

一柱門

寺院の入口に位置する門。柱が一直線上になっている事から一柱門と呼ばれる。仏国土への入口を示すとともに、俗世の煩悩を払い、仏の世界へ一直線に進む意味合いがあります。

大雄殿

日本で言う本堂に当たり、寺院の本尊寺を祀っている場所。大雄宝殿とも言う伽藍の中心部に位置し、多くの信者が参拝に訪れます。観光客にとっても一番の見所です。

天王門

仏教における4人の守護神である持国天。増長天、広目天、多聞天を配する門。仏国土に侵入しようとする雑鬼を追い払う役目があり、いずれの像も足元で餓鬼を踏みつけています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。歴史ある観光スポット、「仏国寺」。日本にも少し似た感じでもあり、韓国映画にも出てきそうな場所となっております。世界遺産にも登録されているので一度行ってみてはいかがでしょうか。

おすすめの記事