
一時代を築いた芸術の片鱗を求めてアールヌーヴォーな街並みを散策。ロマンチックな街並みのブリュッセルはあちこちにアールヌーヴォーの建築が点在しております。世界遺産の登録の物からレストランの内装までおしゃれな街を散策する事ができます。そして、多くの名邸をチェックしルイーズ地区を巡って行きます。
また、市内南部のルイーズ地区は多くのアールヌーヴォー建築が残る場所とされております。世界遺産に登録されたヴィクトル・オルタによる4つの建物のうち3つがこの界隈に集中しています。ルイーズ広場を起点に徒歩でも回れるので個性的な建築を見て行きましょう。
アールヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀にかけて花開いた芸術様式の事。フランス語で「新芸術」って意味なんですよ。ブリュッセルは1880年にアールヌーヴォー運動中心となった街の1つなので豆知識にどうぞ!!
特徴はデザインが昆虫、植物、自然の物をモチーフにした物が多く曲線的だね。鉄やガラスなどの素材が用いられているよ。建築、室内装飾、工芸品など珍しい物ばかりなのでこれは絶対に感動すること間違いなし!
アノン邸
1902年 ジュール・ブリュンフォー作
技師のエドゥアール・アノンの邸宅。通りの角にあり、優美な曲線の窓枠や壁面のレリーフが美しくなっております。残念ながら内部見学はできません。
ふくろうの家
1899年 エドゥアール・ベルスネール作
アノン邸のすぐ北側に立つ所にあります。入口の上部にフクロウの絵が描かれており、屋根の上にもフクロウの彫刻があります。残念ながらここも内部見学ができません。
オルタ邸(オルタ美術館)
1901年 ヴィクトル・オルタ作
ベルギーを代表するアールヌーヴォーの建築家、オルタの自邸。内部は美術館として一般公開されており、優美な曲線美に彩られたインテリアを見学する事ができます。ブリュッセルにある他の3つのオルタ作の邸宅と共に世界遺産に登録されております。
ポール・アルカール邸
1893年 ポール・アンカール作
オルタと並ぶアールヌーヴォーの巨匠、アンカールの自邸。壁面に施された植物のデザインに注目してみましょう。ここも、内部見学はできません。
シャンベルラーニ邸
1897年 ポール・アンカール作
建物上部の装飾画は近年修復されており往時の輝きを取り戻しました。内部は特別公開される事もあります。
タッセル邸
1894年 ヴィクトル・オルタ作
大学教授だったタッセル氏の邸宅で、世界最初のアールヌーヴォー建築とされています。世界遺産ですが、内部見学が不可となっております。
ソルヴェイ邸
1894年 ヴィクトル・オルタ
大富豪ソルヴェイ一家の邸宅。潤沢な資金を背景に高価な建材も使われており凝ったデザインが施されています。世界遺産となっており、内部も特別公開される事もあります。
いかがでしたでしょうか。ツアーで回る事もできるアールヌーヴォー。点在するアールヌーヴォーを効率良く回るなら主要な建築をバスで案内してくれるガイドツアーがあります。解説は英語またはフランス語のみとなっているが一般公開していない建物も入れる事があるので一度チェックをして利用してみてはどうでしょうか。